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冥加(みょうが)に悪い

京都人の密かな愉しみという番組のなかで料理をつくるシーンがありました。

お魚の骨まで愉しむというシーンで
「冥加に悪い」という言葉を発せられとても印象的でしたので
調べてみました。

冥加とは「もったいない」とちょっとニュアンスは違うようで
神仏のご加護(助け)を表している言葉で
気がつかないうちに授かっている神仏の加護・恩恵、
思いがけない幸せという意味だとか。

京都では「冥加に悪い」というときは、
物を粗末に扱ってはいけない、
そんなことをすると神仏のご加護がうけられない、
もっと倹約しなさいという意味で使われるようです。 

ケチなのではなくその根底には例え紙一枚でもそのものが生きていると考えなさいということを伝えるために
不思議な縁で手に入れた品、そこに冥加という神仏のご加護や恵みがあって、はじめてその人の努力が実り、仕事や勉強ができるようになると考え使うようになったのではないかといわれています。

もし仮に、何かが壊れて捨てなければならなくなった時は、その捨てる物に感謝の念を持って捨ててこそ、神仏のご加護がうけられるとのことです。

かたづけのこんまりちゃんも同じようなことを伝えているような気がしました。

目に見えぬもの(冥)に、守られている(加)ことを
忘れてはいけないですね・・・。

by moshimuku | 2016-03-19 22:21 | SHIMATSU | Comments(0)
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