2017年 05月 15日 ( 1 )

人は思い出にのみ嫉妬する




私は旅のともに、辻仁成作品である「人は思い出にのみ嫉妬する」を選びました。

この本とは旅先の情報を収集がてら図書館に行った際に出会いました。

表紙のピカソが描く女性に魅かれ、思わず手にとってしまい、うちに連れて帰ったことと
行きと帰りの飛行機の中で読み終えることができるくらいのボリュームが、私が旅のともとして選んだ理由になります。

この物語は実話をベースにインタビューを重ね小説として仕上げられたものでした。
私はあとがきを読んでそのことを知るのですが、なぜか実話と知ったとたんに、私のなかから、得たいのしれない感情がこみあげ、走馬灯のようにいろいろな思い出が勢いよく目の前をかけ走りました。旅に出る前に部屋を片付け、いわゆる断捨離を物理的にはしたのですが、「思い出」はまだしっかり残っていました、心に記憶に頭に。

嫉妬という生き物は死ぬことはなく、現実世界に生き続ける、魔物であり、どう折り合いをつけていくのかが常にむずかしく、時には自分にエネルギーを与えてくれる不思議な存在でもあったことを・・・。この小説を読むことで、感じ、整理できたことがありました。また精神的な断捨離の手順としては、いきなり切り離すことではなく、いったん離れるというか距離をとることなのかなと、そこから見えてくる関係をどうしたいのか、自分なりに考える機会をあえてつくるところからなのかなと思ったりもしました。

たまには小説もいいですね!

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by moshimuku | 2017-05-15 21:51 | Book report | Comments(2)

つれづれなるままに


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